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治療して晴れやかなココロで生活しよう|精神病で気持ちが淀む

精神疾患の治療プロセス

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精神疾患を治すノウハウ

人は誰でも心身ともに健康のまま一生を過ごしたいと願っているものです。実際にはそうした願いを実現できる人は稀で、多くの人は一生のうちに大なり小なり病気を経験します。体が病気になることもあれば、心もまた体と同じように病気にかかることがあります。精神病と呼ばれる病気のうち、一部は厳密な意味で心の病気と言えないケースが含まれています。むしろ脳に原因のあることで精神症状が現れる場合もあるのです。そうした点が以前は必ずしも判明していなかったために、精神医学の分野では身体疾患の治療と比べて遅れていた面もありました。そのため精神病は治すのが難しい病気というイメージがあったのです。現在では多くの精神病で脳に原因があることが判明しており、心の病気と合わせて治療ノウハウが確立しています。いずれも精神科の病院を受診することで治療が可能です。精神科は一定数以上の病棟設備を持たないクリニックと、入院設備を整えた病院とに分かれています。それぞれ異なる役割を果たしており、精神病でも通院が可能な患者さんはクリニックでの治療が適しています。比較的重症で入院が必要な場合は、当初から精神科病院を受診した方が治療もスムーズに運びます。精神科病院では、科学的根拠に基づく合理的な治療プログラムを実施しています。統合失調症や双極性障害・不安障害・人格障害などの他、薬物依存やアルコール依存症などに特化した専門治療プログラムも少なくありません。いずれも薬物療法と精神療法を柱に、心理教育や社会復帰のためのリハビリに至るまで万全のサポートを実施しています。精神科の治療を受けることで、精神病も治せる病気へと認識が改まりつつあるのです。

精神疾患への理解が大切

精神病を発症した患者さんは、いろいろな面で他の人とは違った言動を示すものです。そうした言動が人格と結びつけられ、誤った偏見の目にさらされている例も少なからず見受けられます。しかしながら精神病を治していくためには、それらの言動がすべて病気からきているのだという理解が欠かせません。現実には仕事や家事などで忙しい家族の方や周囲の人たちにとって、病気をよく理解して患者さんをサポートし続けるのも大変です。病気のために患者さん本人も苦しんでいますが、周囲の人に与える負担も大きくなります。そうした負担を精神科の病院で大半を引き受けることにより、治療への道も開けてきます。精神科では通院治療を受ける患者さんにも誠実に対応していますが、入院すればさらに理想的な環境で治療に専念できます。入院することによって精神病発症の原因となった環境から遠ざけられ、症状も落ち着いてくるものです。症状が改善された後は、前述の精神療法に加えて作業療法やレクリエーション・生活技能訓練などが入院施設で行われます。精神科の医療スタッフは誰よりも患者さんの病気を理解してくれる存在です。スタッフに支えられながら規則正しい生活を送るうちには、長く患者さんを苦しめていた精神病も寛解へと向かいます。以後も再発に気をつけながら治療を続けることで心身の健康を取り戻すことができるのです。精神病治療は長期間に及ぶ例も少なくありません。脳に原因がある場合はもちろん、心の病気でも無理のない方法で治すにはそれだけ時間を要するのです。病気に対する理解が一番の薬だということを知る精神科の病院では、どれだけ長期にわたっても患者さんをサポートしていきます。